読んだ本についての簡単な感想を備忘録代わりに書いています。
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インドネシア繚乱
category: ノンフィクション | author: bkon
 「インドネシア繚乱」
加納啓良(著)
文春新書
2001年

やはりインドネシア関連の書籍だが、ハビビ退陣からワヒド(グス・ドゥル)政権誕生までの舞台裏の攻防が非常にリアルに描かれていて、インドネシアの現代政治の動向(ちょっとばかり古くなってしまったが)を知るには絶好のガイドであろう。
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インドネシア 多民族国家の模索
category: ノンフィクション | author: bkon
 「インドネシア 多民族国家の模索」
小川忠(著)
岩波新書
1993年

著者がジャカルタ日本文化センターの駐在員であったということから、基本的にはインドネシアの文化人たちを紹介した本である。20年近く前に書かれた本であり、しかもまだスハルト体制下で東チモールも独立していない頃の著作であるがゆえ、現在の視点から見ればかなり古くなってしまっている点は致し方ないが、それでも多民族国家インドネシアの危さは十分に伝わってくる。インドネシアの基本を知るには一応抑えておくべき本だろう。
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インドネシア 多民族国家という宿命
category: ノンフィクション | author: bkon
 「インドネシア 多民族国家という宿命」
水本達也(著)
中公新書、2006年

インドネシアの独立から現在までの歴史がコンパクトにまとめられてある。この国についてのちょっと詳しめの情報に接するには最適の本である。
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第一回選択希望選手
category: ノンフィクション | author: bkon
 「第一回選択希望選手」
横尾弘一(著)
ダイヤモンド社
2010年

「松岡功祐」「荒川尭」「木田勇」「森山良二」「富岡久貴」「田中一徳」というかつてドラフト1位指名を受けたことのある6選手のそれぞれの人生にざっと触れたノンフィクションである。それぞれに面白さはあるのだがやはり荒川尭の話が一番壮絶感があって引き込まれた。なんとなく子供の頃にマスコミをにぎわせていた記憶があるものの詳しい経緯は知らなかったのだが、大洋ホエールズへの入団を拒否して暴漢に襲われた話などを読むと、今では考えられないくらい当時の人々は野球を切実に見ていたのだという気がしてくるのである。
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人形の家
category: 戯曲 | author: bkon
 「人形の家」
イプセン(作)
原千代海(訳)
岩波文庫

文学史とかの教科書では必ず目にする作品だが、この歳になるまで一度も読んだことがなかった。題名から勝手に少女趣味のようなイメージを勝手に想像していたせいでもあるが、読んでみたら全然違う大人の作品だった。欧米ではこういうテーマはもう古臭いのかもしれないが、日本ではなんだかんだいいつつまだまだ新鮮さを失ってはいないテーマだと思う。頭ではわかっていても知らず知らずのうちに妻に対してこういう態度をとっている男性は意外と多いのではないだろうか。
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ウジェニー・グランデ
category: 小説 | author: bkon
 「ウジェニー・グランデ」
バルザック(作)
田村俶(訳)
中央公論社

アメリカのロスト・ジェネレーションものからいきなり19世紀のバルザックに逆戻り。たまにこういうのも読みたくなるのだが、19世紀の文豪たちの作品って作者自身の苦悩みたいなものが感じられないから、安心して楽しめる半面、今、慌てて読む必要もないかなという気もしてきて、なんだか読みながら「こんなことしてる場合か」という焦りを感じてきてしまうんだよな。というわけで本作も「ゴリオ爺さん」同様、金銭欲によって人間の心が損なわれていく様が描かれているわけだけど、他のバルザック作品もみんなこんな感じなのだろうか。そうだとすればしばらく読まなくてもいいかな。
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誰がために鐘は鳴る
category: 小説 | author: bkon
 「誰がために鐘は鳴る」
ヘミングウェイ(作)
大久保康雄(訳)
新潮文庫

サスペンス小説のような雰囲気を感じるがラストの展開は予想外だった。そして最後の文章というか小説の終わり方が憎らしいほど上手いと思った。個人的には、読んでいて地形の描写がわかりづらく正確なイメージを最後まで掴む事ができなかったし、主人公の心の内部でのもう1人の自分との対話なども少し辟易としてしまうところもあったが、パブロとの息が詰まるような緊迫したやりとりなどはさすがヘミングウェイならではの筆力だと感心してしまったし、ダニエル・デイ・ルイスあたりをパブロ役にして映画を作ったらはまり役になるのではないかと思ったりもした。
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北緯四十二度線
category: 小説 | author: bkon
 「北緯四十二度線」
ドス・パソス(作)
尾上政次(訳)

ロスト・ジェネレーションを代表する作家の一人だが、最近ではなかなか本自体を入手するのが難しく図書館で借りて読むことになった。第一世界大戦に参戦する前のアメリカの社会的状況を、いくつもの一見無関係なエピソードを断続的に組み込むことによって描いているのだが、どのエピソードも空間の移動を伴う旅の形をとりながら、若者たちが成長していく過程をたどっていくという青春小説にもなっている。そして無関係に思えていたそれぞれの登場人物たちが最後のほうにはそれぞれ絡み合っていくのは予想外の展開である。また時々挿入されているニュース記事の見出しや情念の流れのようなものも、ストーリーとは関係なく、この時代のアメリカとそれを形作ってきた時の流れを見事に背景として浮かび上がらせている。感動よりは共感する小説であり、なによりもこのユニークな形式に感心してしまう小説である。
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ヘッジファンドマネージャーのウォール街の日々
category: 経済・金融 | author: bkon
 「ヘッジファンドマネージャーのウォール街の日々」
キース・マッカロー/リッチ・ブレイク(著)
田沢恭子(訳)

ヘッジファンドをクビになった著者がヘッジファンド業界の悪口を言ってるだけと言えなくもないが、なかなか外部の人にはわからない業界の内幕が書かれているのでマーケットに興味のある人なら一読してみることをお奨めする。

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冬の夢
category: 小説 | author: bkon
 「冬の夢」
スコット・フィッツジェラルド(作)
村上春樹(訳)

フィッツジェラルドの初期の短編集である。どの作品もそれなりに哀感を感じる秀作ではあるのだろうが、短編というのは読んでしばらく経つと大方は筋とかを忘れてしまうもので、残念ながらこれらの作品群もいずれ僕の記憶の中から消えてしまいそうな気がする。でもそういうことの繰り返しが知らず知らずのうちに自分の感性を磨き、人生を少しずつ豊かなものにしていくのだと思っている。
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